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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

子どもたちを追いつめないで

福寿草が黄色い花を咲かせました。昨年植えたスイセンの球根が空に向かってまっすぐに芽を出しています。

大きなランドセルを背に新一年生が朝の南郷18丁目地下鉄駅前をかけぬけました。何人かの小学生が宣伝をしている私たちに元気なあいさつをしてくれます。

そこに子どもがいるだけで途端に景色が輝きます。大人がなくした特別の力があるにちがいありません。

昨年、不登校の小中学生は全国で12万6千764人。数倍、数十倍の子どもたちが喘ぎ、もがいてその背後にひかえています。

猫の目のように学習指導内容をかえ、一学級の児童数は先進国では稀にみる40人(小1・2、中1では35人ですが)。

政府、文科省は4月22日、昨年に続き全国一斉学力テストを実施します。

全国ランキング第1位だった秋田県の子どもたちは「先生が怒りっぽくなった」「テストのためのテストがすごくふえた」などの声をあげています。

不評だった生活調査に今年は体力テストを加えるとか。

心も体も県単位、市町村単位、学校単位ごと、とにかく競争、選別においこみます。

社会の荒波とひずみの中で、危険信号を発している子どもたちのシグナルを受けとめるとしたら、こんな発想にはなりません。

おととしの暮れに教育基本法が改悪された無念がよみがえります。

「清田区新聞」08年04月13日付より