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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

「フラガール」

ふだん映画を観に行かないような方に地域で映画を楽しんでもらいたい、と新婦人の会有志で始めた映画も今回で5回目、着実に清田区に根付いてきました。

平均年齢が80歳を超える実在のおばあちゃん劇団をモデルにした「プリティウーマン」「福耳」「川の流れのように」「鬼の爪」、そして今年は11月11日に「フラガール」を上映しました。舞台は本州最大の規模を誇った福島県、常磐炭鉱のまち。

「フラガール」はとにかく泣かせました。切なくて泣かせ、感激させては泣かせ笑わせ、40年前の熱いエネルギーを私たちの胸にズンと響かせました。

「1年ぶりに映画観たよ。ダンスうまいね。たいしたもんだね。」1年に1度の映画会に欠かさず来てくれている86歳の母がニコニコと言いました。自らが銅山で働いていたさんは「あんまり泣がせるなや」と、照れ笑いしながら会場から出てきました。

この映画会には、ビデオで映画を観たときにも街の映画館にもない、大切な何かが住みついているのです。意外な方に会えたり、ふだんできない親孝行をしたり、来場者の思いもさまざまです。

赤いリンゴのブローチを付けたスタッフは、あ、うんの呼吸で、なんとなくいつもよりすてきな顔です。ホールにつながる通路の窓外には、枯葉のじゅうたんが敷きつめられた雑木林が広がっています。

「平和だなあ」と思った瞬間でした。

「清田区新聞」07年11月18日付より