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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

品川正治さんの講演に深い感動

北海道革新懇の「新春のつどい」で品川正治さんの話を聞きました。

品川さんは82歳、経済同友会の副代表幹事もされていた正真正銘の財界人でありながら、今、憲法を守るたのもしい味方です。

「経済は人間に従属するもの」という信念のもと、日本経済の問題点をもズバリ話されました。

「21歳で終戦、初めて憲法を手にしたとき『自分は、もう二度と戦争をしない国の国民になったんだ』と泣きました。国民の八割の人が9条に賛成しました。今、憲法9条の旗は、もうこれ以上ボロボロになれないくらいボロボロになっているけれども、国民は旗竿をしっかり握って離していないんです。アメリカとの関係は外交官ではなく、もう国民しか変えることができないと、外交官の方にいわれました。まさに国民の出番です。アメリカの力はグローバルで、それにはむかうのは容易ではないけれど、私は国民を信じています」

静かでとつとつとした語り口であったにもかかわらず、その興味深い内容に昼食後の眠気さえつけいる隙を与えず、深い感動につつまれた講演でした。

品川さんの信念とは対極的な財界人が登場する「華麗なる一族」(山崎豊子原作)がテレビ放映され、毎週楽しみにしているのですが、人間を個人として大切にしない精神は、戦争と深くつながっていることを、あらためて感じました。

国民一人ひとりが大切にされ、平和な社会で生きていく――この憲法の原則が花開く未来に向かって、この春、大きく前進する時です。

「清田区新聞」07年02月04日付より